北川悦吏子

正人:うん。そういうの聞くとなあ ああ女の子だなあなんてキュンとするんだよね。 律 :そんなんだから何人にもなっちゃうんだよ彼女が。 正人:てかさあ 犬飼うとするじゃない? 律 :うん。 正人:で 新しい犬来ました。前の犬 捨てる? 律 :いや。 正人:なっ。俺、そこ、わかんないんだよ。増えてくじゃん、犬。なんで女の子は、増えちゃだめなの? 正人:今、この子を抱きしめたら、絶対好きになる。抱きしめてチューしたら、もう100%好きだよ。 律 :そいでいいじゃん。恋愛ってそういうもんじゃん。 正人:自分さ、律みたいなまじめな人には分からないかもしれないけど、遊んでいるっていう感覚なくて。あー、かわいいな、好きだなと思って付き合うと、どんどんどんどん… 律 :わかった、その先はわかった。どんどん増えていっちゃうんだよな、女の子が。 正人:うん。 律 :犬みたいに。 正人:うん。 律 :新しい犬飼って、次の犬が来たから、前の犬捨てる人いないっていう理屈は前に聞いた。 律 :人間と犬が一緒はまずいんじゃないの? 正人:そっか。でも両方に愛あるよ俺。